骨粗しょう症

骨粗しょう症

骨粗しょう症とは

骨粗しょう症は、「骨密度の低下」と「骨質の劣化」により骨が弱くなり、骨折しやすくなる疾患です。加齢やホルモンの変化が主な原因であり、特にご高齢の方や閉経後の女性に多く見られます。また背骨や股関節まわりの骨折はぜい弱性骨折と呼ばれ、骨折に関連して死亡リスクを高めてしまうため、大変おそろしい骨折とされています。「転ばぬ先の杖」ならぬ、「骨折せぬように骨粗しょう症の治療」を適切に行っていきましょう。

以下の項目にお心当たりのある方はぜひご相談ください。

・牛乳、乳製品をあまりとらない
・小魚、豆腐をあまりとらない
・タバコをよく吸う
・お酒をよく飲む
・天気のいい日でも、あまり外に出ない
・体を動かすことが少ない
・最近、背が縮んだような気がする
・最近、背中が丸くなり、腰が曲がってきた気がする
・ちょっとしたことで骨折した
・体格はどちらかと言えば細身だ
・ご家族様に「骨粗しょう症」と診断された人がいる
・糖尿病や、消化管の手術を受けたことがある
・閉経を迎えた

骨粗しょう症の原因

骨粗しょう症の原因は多岐にわたります。加齢や閉経に伴う女性ホルモンの低下が一般的な原因ですが、その他にも糖尿病、動脈硬化、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、ホルモン異常、栄養不良、服用中のお薬、アルコール依存症など、さまざまな疾患や状況が骨粗しょう症のリスクを高めます。

骨粗しょう症の症状

骨粗しょう症自体は痛みなどの症状を伴いませんが、骨折のリスクが高まります。椎体骨折(せぼね)、大腿骨近位部骨折(足のつけね)、橈骨遠位端骨折(手首)などが多く、歩けなくなったり、動けないためにさまざまな生活の質の低下につながります。また骨折による合併症として、肺炎や血栓症などが発生することもあり、特にご高齢の方においては致命的となることもあります。

骨粗しょう症の検査

骨密度を測定します。測定方法はさまざまですが、当クリニックでは手のX線検査にて骨密度を計測することができます。区の健診等では超音波により測定されますが、超音波検査では骨粗しょう症の診断をすることはできず、X線を用いる必要があります。

イオン葛西クリニックの治療方針

当クリニックでは、骨粗しょう症に対する包括的な治療を提供しています。治療は主に、骨折リスクの軽減と骨密度の維持に焦点を当て、個々の患者様に合わせたアプローチを行います。

①症状評価と原因究明
初診時に生活習慣、食事内容、運動状況などを詳しく伺い、骨粗しょう症の原因を特定します。また骨密度測定などを通じて、患者様ごとの治療計画を策定します。

②適切な食事・栄養療法
骨粗しょう症の予防には栄養バランスの取れた食事が重要です。特にカルシウムやビタミンDが重要で、患者様の食習慣に合わせたアドバイスを提供します。

③薬物療法の検討
骨粗しょう症の薬物療法は、ビスフォスホネートや抗RANKL抗体、副甲状腺ホルモンなどさまざまな種類があります。患者様の状態や骨折リスク、また飲み薬や注射、通院頻度などのご希望に応じて、最適な薬剤を選択します。

④定期的なフォローアップと相談
治療開始後、骨密度や症状を定期的にフォローアップし、必要に応じて治療計画を調整します。患者様が安心して治療を続けられるよう、常にサポートを提供します。

骨粗しょう症は骨だけの病気ではありません。イオン葛西クリニックでは、骨粗しょう症をとりまく総合的なサポートを提供しています。骨折のリスクを減らし、生活の質を向上させて健康寿命を延ばすために、総合内科医による治療とサポートを受けることが重要です。何かご不明な点やご質問がありましたら、お気軽にご相談ください。
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